最終更新日:2006.3.1

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所信表明とご挨拶

2006年3月1日
平戸 明彦

 佐藤監督の突然の逝去により、大岡藤ノ木スワローズ監督に就任することとなりました。

 私がスワローズと関わりはじめたのは、現在(2006年3月)21歳の長男が、まだ小4の時からの縁であり、以後約12年、佐藤監督と行動を一にしてきました。その間、部員不足で試合もできずに存亡の危機だった時代から、南区で一、二を争うほどの部員数を誇る現在まで、佐藤監督の下、いろいろと貴重な経験をしてきました。

 「野球をやりたい子にはやらせてあげる」。スワローズの佐藤イズムには単純明快なルールがあります。これは、家庭環境や受験など、それぞれの子どもたちはその数だけの様々な状況が存在しますが、どのような状況であれ、野球というスポーツをやってみたいと思うならば私たちのチームのドアは常に開かれている、というものです。

 チームの目的も、「健全なスポーツを通じ団体生活及びチームワークでお互い助け合う精神を育成することを目的とする。」といったごくありふれたものです。でも、このありふれたものが可能なのか? この助け合い精神の育成は、私心を抑え、チームプレーに徹することであり実際にはなかなか難しいと痛感しております。しかしその目的達成を求めて、私たちのチームは活動のミッションを、次の優先順位で考えてきました。

1.野球を存分に楽しむこと
  (マナー・ルールを覚え、エンジョイする)
2.野球の技術や、基礎的な体力を高めること
  (心身の成長と合理的なスキル<技術>の向上)
3.できれば試合に勝つこと
  (自己のもつ能力を最大限に表現し、皆で力をあわせて勝利を導く工夫を追及する)

 そして、最終目標は・・・・・「自主・自律・自立ができ、思いやりのある人になること」

 これからも、同じ目標に向かって各々が研鑽してまいりたいと思います。 そのためには美しき伝統の相互扶助精神を表した、部訓「ひとりはみんなのために、みんなはひとりのために」を念頭に、正々堂々、文武両道を旨とし、スワローズの活動が人格形成のための素晴らしいトレーニングの場として、保護者、OB、学校、地域の方々のご協力のもと、展開・連続・継続されていければ、この上ない喜びです。

「あきらめない。逃げない。ベストを尽くす。」
 スワローズという場所は生きる方法を学びにくる場所でありたいと思います。野球を通じて楽しみながら、生きる方法をつかんで卒業していってほしいのです。そして、選手たちが将来、子どもたちに野球をすらすら教えられるイロハだけは確実に伝えたい。私たちは「選手たちに魚を与えるのではなく、魚の捕り方を伝えたい」。一度きりの食事ではなく、永遠に生きるための方法を授けたいと思います。そして、ここがみんなの心の故郷になれたらこんな嬉しいことはないでしょう。

「試合に負けても礼儀で負けるな」
 どんなに汚い野次を飛ばされたとしても、スワローズは、礼儀、挨拶、感謝をわすれず、常にスポーツマンシップに則った言動をとり、味方チームを励ますような声援だけを是とする。また相手チームの好プレーに対しては拍手を送る余裕を持ち、さらに自らのプレーに活かし、気持ちや技術を吸収する姿勢を身につけたい。常にそういった「希望の匂いを醸し出すチーム」でありたいと考えます。

「あたりまえのことを、あたりまえにやれば、あたりまえのことが、あたりまえにできる」
 スポーツである以上、勝利をめざし、栄冠をめざします。 姿勢として、攻守交代、守備への移動、ベンチへの帰還は全力疾走で行なうことはチームの常識です。ピッチャーゴロや内野フライでの1塁への全力疾走は最もスワローズイズムが発揮されるシーンです。勝負は運まかせではなく、いかにそれに向かって準備をしてきたかが大事であり、勝利を得るためにはそれだけの努力や辛抱が要求されています。誤解を恐れずにいいますと、レギュラーには上手い選手、コンディションのよい選手を起用します。一週間で最大でも2日程度の活動なので、練習だけで上手くなれるわけではありません。当然自主トレも必要ですし、ルールも自分自身で覚えないと野球をエンジョイできません。
 誕生月やそれぞれの成長周期の関係などもあり、学年別などの優先区別は設けないこともスワローズの特徴です。もし、年功序列というならば、4年次から入った6年生よりも、1年次から入った5年生が優先です。もちろん、そういったことはありえず、ありていに申しますとあまり学年を意識しないチーム編成となっております。そして、私たちは選手たちに、より多くの試合経験をあたえるべく、その機会を常に模索し続けています。

 監督就任にあたっては、上杉鷹山の「伝国の辞」にある「国家は私すべきものにあらず」という言葉を念頭におき、選手の安全確保を第一に考え、微力ながらスワローズという“みんなの財産”を守り育んでまいりたいと思います。
 幸いなことに現在、才能豊かな素晴らしい選手と保護者、そして多士済々の尊敬に値する指導者、支援者に恵まれて切磋琢磨できる環境にあります。このようなチーム活動において、「喜びを分かち合える悦び」を実現し、みんながそれぞれの出会いや喜怒哀楽を共有し、雨の日には雨の中を、風の日には風の中を過ごしながら、お互いに成長できることを本望といたします。

 最後に、たくさんの野球チームと交流し、仲良くお付き合いいただき、ともに向上してまいりたいと願ってやみません。引き続き大岡藤ノ木スワローズに温かいご声援を賜れば幸いでございます。

以上